05

彼らの運命を左右する道しるべなる

初曲は徐々に第一節目を完成に導いていた…

 

そう…

それは全て

彼らの行動で―…。

 

~保健室にて~

「俺と凛と…恋がいるから

こいつにまで影響が行ったって言うんですか?」

「手っ取り早く簡単に言うとそういうことになりますね」

「何でですか?!!」

桂は今までに無いほど

否、今まで怒ったことの無い桂が始めて

怒りを表した。

 

「…」

「神崎先生!!

黙ってないで答えてください!!」

「…はぁ…」

彼はため息をつくと

重たい口を開きながら、

「何から聞きたいんですか?」

っとそういった。

 

無論桂は

「あんたが知ってること全てだ」

っと…

そう言った。

 

そこには

しばらく

重たい沈黙と

重たい空気…

そして…

黒い何かが漂っていた。

 

「で…まず何から聞きたいんですか?

桜井 桂君」

「何で、

俺らの周りに「彼女…」

?」

「桜井 恋が今回のターゲットだからですよ」

「今回の…ターゲット?」

「えぇ」

「一体どういうことで「それは…言わないほうがいいと思いますよ先生」

「武!!」

「武君…

もう起きても大丈夫なんですか?」

「あぁ…おかげさまで」

「それより武どういうことだよ!!?

言わないほうがいいって…

俺には知る権利があるはずだ!!」

「でも…

お前は今知ったとしても、何も出来ないと俺は思うぞ」

「確かに…武君のいうとおりかもしれませんね」

「どういう意味だよ」

「一般人で平和ボケしている人間には

勝ち目の無い相手ってことさ」

「一般人って…

あんたも一般人だろ」

「表ではね」

「表では?」

「私と武君は実は…」

そこからなにやら言うことをためらう劉。

 

理由は簡単。

こんな人間に言っても大丈夫なのだろうか?

秘密を守れるのだろうかと心配しているからだ。

 

「何だよ?!!

言えよ!!」

「桂落ち着け」

「落ち着いていられるかよ!!

ただでさえ訳の分からないこと言われてるのに…

落ち着いてなんていられるかよ!!

しかも…恋が関係してるんだぞ?

それなのに家族である俺が知ってなくて…

守らなくてどうするんだよ!!」

「守る?」

守るという言葉に劉は敏感に反応した。

武は

「あちゃ~しまった」

っという顔ぶれをした。

「守る…ねぇ…

今の君の力では無理ですよ」

「今の俺の力では?」

「えぇ…

いとも簡単に死ぬことが目に見えています」

「な!!「確かに…

劉の言うとおりだ」

突如劉と言い出した武はいつもの武ではなかった。

 

「武…お前まで…」

そんな事を言う桂を置いて、

二人はどうするかを話し合っていた。

そして、話終わったのか、

二人は何かを覚悟したかのような瞳をしていた。

 

「どうしたんだよ…」

「桂…此れからいうことをよく聞けよ?」

「あぁ…」

「劉…教えてやってくれ」

「はぁ…仕方ありませんね」

「けど桂…此れだけは約束しろ」

「何だ?」

「このことを絶対に誰にも話すな

そして…

何が何でも生きるんだ」

「…!!?」

此処から先を聞いたら

普段の生活に戻れないような気がした桂。

 

彼は…どちらを選択するのか―…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ…彼が全てを決める。

運命を正すのか乱すのか…

それは…彼の心が決める。

 

 

「はやく続きを書かせておくれ

後もう少し…

後もう少しで…

第一節目は完成する…

さぁ…桜井 桂我に光を…」

 

黒い闇の漂う中で、

水面うつしの鏡で三人を見ながら

ニヤリとわらうは

悪魔の旋律を奏でる者。

 

黒い万年筆に

白いまっさらな楽譜

悪魔には似合わぬものをまといながら

死の曲へと導くために

綴って行く。

 

さぁ…全ては吉とでるか凶とでるか…

 

それは…全て

神ではなく

彼頼み―…。