ゆっくりと…
ゆっくりと回り始めた序曲―…
序曲の奏でるメロディーが回りだしたら最期。
誰にもとめることなど出来はしない…。
もし…
もしもかなで終わったのだとしたら
かなで終わったら最期
みんな…
死ぬのみ。
~始まるまえの小さなセレナーデ~
休み時間も終わり、
一限目の体育も終わり、
二限目の英語が始まるであろう時間。
恋は1人いまだに想いふけていた。
そんな時、ふと凛と桂兄のことが頭によぎった…。
凛は…
大丈夫なんだろうか?
いや…あいつの事だ、
どうぜ又、怪我をしそうになったり、概に怪我をしてたりとするんだろうな(汗)
「はぁ…
仕方ない
いっちょ行ってみますか」
そういうと恋は窓際から
ぴょん
っと飛び降りると恋専用の図書館を出、
中等部へと歩いていった。
そういえば…桂(あいつ)のこと忘れてた。
でもまぁ…あの人のことだから別に大丈夫だろう。
そうやって1人再び確信すると?
何事もなかったかのように歩いていった。
まぁ・・妹想い兄想い
家族思いなのは良いが…
彼女自身、
生徒会長の仕事は大丈夫なのだろうかとお思いの人もいるだろう。
大丈夫。
GJ(グッジョウブ)だ!
帰ってきたらするだろう(藁)
っとなんとものんきに突っ込むのはここの管理人さんだった(藁
By ★管理人☆(藁)
あぁ…そして管理人とやらは人の物語の中に入ってきては、
邪魔をしにくるのだろう。
まぁ…何をほざくかと思えば…
「はぁ…」
もう二度と出てくるな。
っとも言って言いべきなのか悪いべきなのか…
大丈夫。
お前の気持ちも言葉自身を書いてるのも
全てこの管理人なのだww
全部丸聞こえじゃ(藁)
あ~やっぱり死んでください。
いっそのこと…
死んだらお前の話がつづれないだろう?
あ~そうですか・・。
ああそうともww
なんてアホな会話をしながらも、
やっぱり自然とたどり着くのが、普通。
なんだが、
ふと、中等部の屋上へと視線を感じたのか、
ふと見上げると、
そこには…髪の長い
金髪なのか?
確かに中等部の制服を着た生徒が立っていた。
が、恋は生徒とはだまされなかった。
「あれは…確か…」
そう。
彼女は知っていた。
彼女が誰なのかを…。
「数年前になくなったはずなんじゃ…!!?」
そう。
彼女は数年前に不運にもなくなってしまった。
この中学を愛し、
高校生へと上ることを愛焦がれ、夢焦がれていたのだ。
けれども、卒業式もあともう少しとなった頃、
彼女は病によってふと意識が飛び、倒れた。
彼女の病気は、喉にあった。
そして…心臓にあった。
彼女は歌手にあこがれていた。
ソプラノの歌手…。
けれども、医師に歌うことをとめられていた。
喉を余計に傷つけ、悪化させてしまうため。
けれども、彼女は屋上で1人歌っていた。
校内でもすぐにその声は・・・
歌を歌っている生徒は誰だと分かった。
そして、彼女は全校生徒の歌姫としての対象になった。
彼女は憧れの歌姫と呼ばれたことにより、喜びを隠せなかった。
だが、それと同時に、不安がよぎった。
もし…
二度と歌えなくなったら?
声が出なくなったら?
っと…。
歌えなくなることにより、
歌姫でいられないでのはないかと…。
そんなとある日、彼女は、三者面談の日か家庭訪問の日か…
いつしか家族に歌姫であることがばれたのだ。
彼女は家族に無理やり、喉の手術を受けさせられた。
喉の手術をしたら、再び歌えるかどうかはおろか、
話せるのかすら分からない状況だった。
そんな中、彼女はいつも病室で、床に伏せながら寝ては泣いていた。
そんなある日、
考えたくない事が起こった。
彼女の命はもう…
半年をきっていた。
けれども、ドナーは見つからない。
生徒は、そんな数日後に、彼女の病について知ったのだ。
生徒たちは、自分たちのせいなのではないかと不安になった。
そこで、生徒たちは、彼女に手紙を出すことにした。
そこで…
私と桂も手紙を書いたことがある覚えがある。
「(まさか…こんな形で会うことになるとわな…)」
手紙が届き、
彼女は1人1人に手紙を書いては、返事を送っていた。
それが、彼女の1つの良い性格なのだろう。
全員に手紙を出すなんて…
一日に一体何人に手紙を出していたのか。
無論、私にも手紙は来たし、桂にも手紙は届いていた。
けれども、私はその手紙をいまだに開いていない。
なぜなら…
今日…いや、
今年の…そう。
確か…あの日。
彼女が死んだ日に、手紙を開くようになっていたから。
こんなことを忘れるはずがない。
悲しい幕開けで…
けれども優しく温かみがあり、温もりがあったあの幕の閉じ方をした彼女のことを…
忘れるはずが…ないんだ―…。
彼女はそれから数ヵ月後になくなった。
けれども、1つ不思議なことがおきた。
彼女がふと、
学校に来たのだ。
無論皆驚いた。
けれどもそれ以上に嬉しがった。
彼女は1つ1つの教室を回り、
お礼と歌を手向けてくれた。
一番手っ取り早く体育館でも良かったのに…
彼女がそうしたかったのだろう。
残りわずかな少ないその命で。
命いっぱいのありがとうを送ろうとしたのだろう。
彼女が歌い終わったと同時に、
彼女は死んだとの連絡が学校側に入った。
皆唖然としていた。
だって普通はそうでしょう?
先程まで、
歌を歌い、お礼を言ってくれた彼女が…
目の前にいたはずの彼女が死んだなんて…
一体誰が理解(わか)ろうとするのだろうか?
けれども、それは信じがたいが事実で…
中・高・大・一貫の全校生徒で、
いっせいにモクトウを行った。
彼女に無事、天に舞い上がってもらえるようにと…
もう苦しまないですむようにと…
あちらでは、好きなように好きなだけ歌えるようにと…
再び、あちらで、歌姫になれるようにと願い…
そして、それから数週間後、
卒業式を迎えた。
無論、彼女の遺影…写真も一緒に。
彼女も一緒にここを卒業したと分かるように…。
それから、春休みも終え、
皆無事、高校生へとなった。
ただ1人を除いては…
そう、
一番高校生になることを夢見、恋焦がれていたはずの
彼女自身だけを残して…
皆
高校生へとなった。
「ごめんなさいね…
…」
彼女が亡くなった今でも覚えている。
忘れるはずがない―…
彼女の名前を…
確か…
彼女の名前は
そう…
〝穂乃榎〟
と…言った。
西松…
否…今はきっと…
そう
岨杵時(しょどき)
穂乃榎―…。