全てがとかれる瞬間に
桜井家の時計は…
一瞬にして消え去る。
そうなる前に…
~とある休み時間~
「桂…」
「どうしたの?
武」
「…実は…」
先ほどのことを桂に伝えるべきか
伝えないべきか…
武は迷っていた。
桂に伝えたら…
そのことばかりが頭によぎる
「んにゃ…やっぱ何でもねぇよww」
「嘘」
「…!!」
「武はそうやっていっつも一人で何かを抱え込む」
「桂…」
「僕は…
僕じゃ武の力になれないの?」
「違うんだ…そうじゃなくて…」
「一体何が違うって言うんだよ」
「桂…」
武が悩むのは、
毎回桂のこと。
桂に関することで悩んでいるのだ。
桂の悪口にしても、うわさにしても
結局全てを解決してきたのは武。
武はいろんな男子とも女子とも仲がよく
不平等を嫌うタイプ。
そんな彼をみんなは言い奴だという。
けれども…
桂もそのはずなのだが ・・・
やっぱりどうしても桂を嫌うものがいる。
頭が良くて
スポーツもできて、
愛想が良くて
美形で…
ちょっと天然が入っていて…。
でも、裏ではどうなんだか・・・っと言う人がいた。
腹の中は黒いんじゃないのか?
そういう人がいた。
その点
武は
頭は悪く
スポーツは…桂と張り合う程度
愛想は良い
顔も美形
もろ馬鹿
ただ…それだけ。
桂と武の違いは
天然か馬鹿か。
頭が良いか悪いか。
それだけなのだ。
それだけで世間は非難することがある。
武はいまだに考え込んでいる。
桂はそんな武をそっとしておいたほうが良いと察したのか
屋上へと一人向かった。
武が何もいえないのは…
俺が武にまだ完全に心を開いていないからか…
一線を引いているからか…
考えても答えなんて出てはこない。
「はぁ…」
ため息をついた桂。
すると後ろから
ドアがしまる音がした。
誰だろうと後ろを見ると…
そこには保健医師の神埼 劉が立っていた。
「あ…先生」
「どうしたんですか?
桂君…こんなところで」
「え・・・えっと…」
「授業はとっくに始まってますよ」
相変わらずの笑顔を壊さないな~っと思う桂。
彼、神崎 劉は常に笑顔。
きまって
怒る姿を見た人は誰もいない。
「で…どうしたんですか?」
「え?」
「顔に…書いてありますよ?
悩み事…」
「ぅそ…(汗)」
「はい
半分嘘です」
「何だよそれ(汗)」
先生が言うことは全て本当にしか聞こえないのか
みんなは決まってだまされる。
「で…
どうしたんですか?」
「実は…」
桂が話しだしたとたん
風が強く吹き荒れた。
我門番…
この扉を再び開ける者…
抹殺するなりける
何かが動き出した合図。
さぁ…
桂はどう動くのか