動き出そうとしている黒い渦影。
その影の示す因果の恨まれし鉾先(ほこさき)を
一体誰に向けようとしているのか…
それは誰にも分からない。
けれども…
~登校後~
「はぁ…」
誰にも聞こえないくらいのため息をついた。
クラスメイトは誰も恋の元へは近寄らない。
光輝く気高き高貴な彼女には
とてもじゃないが、同じ一般市民でも、それでも
つくりが違うだのどうのこうのと御託を並べて近づこうとしない。
というよりも…
恋は知らないが、
裏では恋様ファンクラブだの変なクラブが出来ている。
無論…生徒は全員恋をしたい好いている。
男女関係なしにだ。
つまりは、恋ファンクラブにはみんなが会員しているということだ(汗)
「はぁ…」
本日二度目の小さいため息。
小さいはずなのに…
なぜかため息が出るたびにうるさい声が…
「恋様どうなされたのかしら?」
「体調でも悪いのかしら(汗)」
「でも…素敵」
「困った顔も、外を見ているあの視線も…
ため息をついている瞬間も…
「「「素敵よね~」」」
「でもよ、何をそんなに悩んでいらっしゃるんだろうな?」
「確かに…」
「一体誰を思って外なんて眺めていらっしゃるのかしら」
なんてくだらないことを抜かしている男女に
恋は…
「(うるさい
体調は悪くないって
ただでさえめんどくさいこの上ない場所で一体何をほざいているんだ
そんな暇あったら勉強しろよ勉強(汗)
悩み?
そんなに1つしかないわよ(怒
僕が一体誰を思っていようが心配していようが
外眺めていようがお前らには関係ないだろう(怒)」
なんてそんな事で一人心の中で突っ込みしている恋だった。
そしてそろそろ1限目の体育が始まる少し前に
恋は図書館へと向かった。
恋専用に作られた広い図書館だ。
ん?
授業は良いのか?
日数や単位は取れてるのかって?
そんなの先生たちがくれるさ。
え?何でかって?
そりゃ~頭の良い恋だ。
というより凛以外は頭が良いという悲しい現実だがな(汗)
なぜ大丈夫かって?
だって…先生に授業に出るなといわれたら仕方ないだろう。
理由いわく
男女の黄色い声がうるさく、授業にならないかららしい。
ちょっとしたしぐさやポーズですぐに黄色い声だ、
それでは授業も進まないだろう。
そこで、先生から頼まれ、恋はこうして此処にいるのだ。
授業すべてが受けれないのはさすがにかわいそうなので、
普通の教科くらいは授業で受ける形になるが…
やっぱりそれでも生徒には毒のようで…
先生が当てるたんびに女子は恋の声に甘く痺れ保健室へと運ばれる生徒も出たそうだ(汗)
ある意味恋は殺人鬼だな「おい…変なことを言うな管理人」
すいません(orz
っとまぁ…そんなこんなで、恋は授業をたまに受けれないが、それでも何故か不思議と…
学年1位の座をキープ中。
すべてオール満点という薔薇十字架付属小中高大学一貫学院始まって以来の天才児。
いや…まぁ…二年連続兄も入れて続いていますが…(汗)
まぁ、男女ともに桜井兄妹は先生生徒両者からとても熱い信頼をかっているのだ。
さて、現在の恋は…
読書中。
「甘く酔い痺れた蝶は
自ら甘い蜜により殺される運命をたどった」
「神から嫌われた子供は
悲しみの呪いをかけられ今も尚行き続けている…
深い深い嘆きの森…で…っか…」
何度も文章を読み直しては考える恋。
まるでその文章の裏に隠された意味を
紐解くかのようにして
睨み続ける。
すると疲れたのか、
パタンと本を閉じると
窓の外を眺めた。
これから起こるであろう悲劇に
私は一体どれほど耐えられるのか…
神は私を見放すのか…
それとも…